2度目の公務員試験(社会人経験者枠)"後編"〜試験当日とその結果〜

一次試験
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前回の続き、後編の記事です。

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背中を押したカプセルホテル

試験は東京の大学で行われました。

試験前日に東京にいる旧友と飲みに行った私は、今回の試験で受かるとは微塵も思わずに、泊まったカプセルホテルから会場へ向かうことにしました。

朝食付きのプランだったので、ホテルの最上階のレストランに行くことにしました。

レストランはスーパー銭湯にある飲食コーナーのように畳に机と座布団が置いてあるスタイルで、食事は宿泊者が列に並び、カウンターからご飯・味噌汁・メイン・お茶を取る形でした。

カプセルホテルだけあって宿泊者は、40代以上の男性が多く、女性がいないので見た目も気にしていないためか、身なりも決して所得が高そうには見えない方がほとんどでした。

カウンターにいるベテラン風のおばさんは、敬語など一切使わずに手際良く宿泊者を捌き、寝起きのためか生気の無いおじさんたちはベルトコンベア式に言われるがままに食事を取って、各自好きな席で新聞を見るなり、テレビを見るなりしながら朝食を食べていました。

その異世界空間と味気ない朝食に、朝食付きプランを選んだことを激しく後悔しましたが、試験前のエネルギー摂取のため仕方なく腹に入れました。

同じ空間にいるおじさんはどういう境遇なのか、家族はいるのか、土曜になぜ一人でカプセルホテルに一人で泊まっているのか、普段仕事は何をしているのかなどと考えだすと、自然と「公務員試験、受からないといけないな」という思いが強くなりました。

当時の勤務先も大手メーカーで、社会的地位はありましたが、経営状況が良くなく、希望退職と言う名の強制退職に追い込まれた人もたくさん見たし、激務だったので何かを踏み外したら、土曜の朝にカプセルホテルで朝飯を食べるおじさんに自分もなる可能性も無くはないと思ったからだと思います。

朝飯を食べたら足早にチェックアウトに向かい、試験会場の大学まで行きました。

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一次試験の受験

受験者の年齢層

早く行きすぎたためか、道中あまり受験生に会うことはありませんでした。

しかし大学構内に入ると、あちらこちらに会場案内があり、試験である実感が湧いてきます。

会場では何人か先に来ていましたが、やはり前回受けた上級試験(大卒レベル)とは打って変わって、どう見ても30代以上と思われる方が大多数を占めていて、40代以上と思われる方もチラホラいました。

私の悪い癖は極度のレッテル貼りであり、私と同じ30代でも仕事ができそうな人(なんか営業職でスーツが似合いそうな人)を見ると、自分なんか絶対に受からないという気がしてきました。

40代の方を見ても、「自分より人生経験積んでいるのだから、教養試験の知識力で負けるし、小論文も経験値で負けるに違いない…」というネガティブ思考に駆られます。

また持参した参考書の年季が入っていた場合は尚更です。(自分も中古の4〜5年前の過去問集を持っていましたが)

開始時間に近づくと席は埋まっていきましたがが、空席も割と多くあり、当日欠席する人も多いのだと知りました。

後で確認すると、約100人の応募に対して、実際に受験したのは約700人らしく、受験自体は無料なので、試験日までに考えを変えて辞める人も多くいるんだと思います。

性別でいうと女性は圧倒的に少なかったですが、一定数はいました。

大体、社会人経験者枠の受験者層を知れて、「ちゃんとした勉強もできてなかったし、今年はこれだけで満足かな」という言い訳をしながら心を落ち着かせて、試験がスタートしました。

午前:教養試験

試験は過去問で目にした科目と問題形式通りであり(当然ですが)、まずは社会・国語・英語などの落とさない科目をこなし、次に捨て科目の問題で知っている単語がある問題は少し読み込んで答えを出し、最後に残った時間で数学系をやるという決めていた流れの通りにこなしました。

試験勉強のときは問題を見て5分でなる体質も、大学受験等の記憶を思い出したのか、集中力が上がっていき、眠気は皆無でした。(前日に終電まで飲みましたが)

試験時間は2時間半で、試験勉強のときには一度も通しで挑戦したことは無かったので、初めての長期戦でした。

最後に残した数学は全問解けそうな気配はなく、残り10分くらいで「解けそうな問題だけ優先的にやって、残りはテキトーに回答しよう」と決意しました。

しかし「この問題は行けそう」と思ったものに案外時間がかかると、「ここまでやったから最後まで解こう」という思いと、「もう少し時間がかかるかもしれないし、その挙句に間違うくらいなら他の解けそうな問題やった方が良いか」という天使と悪魔の葛藤が始まります。

そんな葛藤をしいる間も、時計の針は容赦なく進みます。

あの時ほど秒針に止まってほしいと思ったことは無いです。

「試験終了です」

この声とともに試験は終了しました。

教養試験を受けての感想

肝心の試験の手応えですが、これが予想外にも「手応え有り」でした。

私は前の記事にも書いた通り、真剣に勉強したのは試験2週間前の土日くらいであり、そんな自分なんかが手応えなんてあったらおかしいと思っていたので、何度も何度もその思いを打ち消そうとしていました。

「きっと久々の緊張感でハイになっているからだろう」と自分に言い聞かせました。

その後、昼休みになり、大学構内のベンチに座って、コンビニで買った甘い菓子パン2つを頬張っていると、奇跡的に大学時代の友人に会いました。

友人は割と大手の民間企業に勤めていると聞いていましたので驚きましたが、話を聴くと実家に帰りたい思いが強くなったとのことです。同士ですね。

同じ境遇で頑張っている友人の話を聴くと、慣れない東京にいる自分は落ち着いた気持ちになりましたが、少ない採用枠のライバルと思うと複雑な気持ちでした。

また彼は通信教材も取って勉強していたそうで、自分もそこまでしないと受からないよなと思いましたが、先ほどの試験については全然自信がないと言っていました。

「あれ、俺は意外と手応えあったんだよね」という言葉を必死に抑えて、「難しかったよね」と同調しておきました。

真面目な彼より自分が優っていることなんて無いはずですから。

午後:小論文試験

友人と午後の試験の話をしました。

午後は小論文ですが、不真面目な私は東京に試験を受けに行く新幹線の中で初めて過去の出題例をネットで調べていました。

ネット情報曰く、ほとんどは「自分の社会人経験の中で成し遂げたことと、その経験から学んだこと」という課題らしいです。

新幹線の中で、「なんか小論文の採点者が感心するような”成し遂げたこと”はないかなぁ〜」とある程度のネタだけを考えて、本文は本番でなんとかしよういう気持ちでいました。

しかし昼休みに友人と会う前に、受けている自治体のHPに載っている過去出題例をパンを頬張りながら見ていると、「国際イベントを行うことでの地域へのメリットについて」という課題を見て、目が点になりました。

その後、友人とたまたま会い、午前の試験の話をひと通りした後に、午後からの試験について話が移り、そのことを話すと、友人も目が点になっていました。

「え、社会人経験にまつわる課題じゃないの?!」と聞かれ、該当のHPを見せると、「やばいやばいやばい」と唸っていました。

私は今回で合格する見込みはなかったので割と冷静でしたが、彼は通信教材も取ってしっかり勉強してきていたので、かける想いが違ったのでしょう。アーメン。

「でも、過去出題みたいな課題だったら何書こうかな」なんて思いながら、二次試験の時間になり、蓋を開けてみると“社会人経験の中で積極的に取り組んできたことと、得られた成果”といった課題でした。

こうして試験直前にライバル一人の気を動転させることに成功してしまいました。(その気は全く無かったですが)

久しぶりの論文と自分との相性

論文を書いたことなんて大学生以来だったので、最初は戸惑いましたが、意外と書いているとペンは進みました。

おそらく私は自己顕示欲が強く、割と自分に自信がある方なので、「民間企業でこんなことやり遂げました!」「こんな苦労をしましたが、上手く乗り越えてこんなスキルを身につけました!」という内容も恥ずかしげもなくスラスラ書いていました。多少の嘘も加えて…

私のような人間には合っていると課題だったと思います。

試験が終わり、友人とは会えずに一人で帰路につきましたが、午前の教養試験の謎の手応えと、午後の小論文試験のスムーズなペンの進み方が頭にずっと残っていて、不思議な高揚感を必死に抑えつつ、日常に戻る準備をしました。

翌日は月曜日で、また残業と劣悪な環境の職場が待っているのです。

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社会人経験者枠の試験を終えて

前編、中編、後編と長い記事になりましたが、公務員転職試験を受ける人の心境と、試験の雰囲気はなんとなく理解いただけたでしょうか。

初めて公務員転職試験を受けようしている方が、軽い気持ちで一次試験に挑んでいただけたらなと思い、書きました。

次は試験結果と二次試験について書いていきます。

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