【公務員試験】二次試験のグループディスカッション体験談

グループディスカッション
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自治体にもよりますが、二次試験でグループディスカッションを設けているところもあります。

この記事では、ある自治体の”社会人経験者枠”の二次試験でのグループディスカッションの体験談を紹介します。

できるだけリアルな体験談を紹介しますので、今後試験を控えている方の参考になればと思います。

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グループディスカッションの体験談

グループディスカッション前の雰囲気

本命の自治体Aの二次試験初日に、小論文試験、クレペリン検査、ロールシャッハテストを終えて、お昼ご飯を食べた後に、グループディスカッション試験を受けました。

試験会場ではライバルたち30人がいて、昼ご飯の時間に会話するチャンスもありましたが、誰一人会話はしていなかったのが印象的でした。

就活のときは、よく緊張をほぐすためや、情報収集のためか、同じ会場にいる人に話しかけたりしているのも見ましたが、さすがに転職となると年齢(全員30代に見えました)のせいもあって皆、気持ちが落ち着いているのでしょうか。

昼休みが終わり、30人が5グループ(1グループ6人)に分けられて、それぞれ異なる会議室に案内されました。

会議室の中央にはロの字型で机が配置されており、部屋の四隅に試験を評価する試験官が計4人いました。

着座すると、メンバーたちはライバルの様子を見て「この人は普段何をしてる人なのだろうか」牽制しつつも、グループディスカッションでは強調性が問われるので、気持ちを切り替えようとしている感じも伺えて、試験直前は何とも言えない雰囲気でした。

皆が本心では他人を出し抜くことを考えながら、ディスカッションでは良い雰囲気でいないと合格できないので、まるで善人の仮面を被っているかのようです。(本当に善人もいたかもしれませんが)

試験説明〜試験開始

まずは試験官から説明があり、

「ディスカッションテーマが書かれた紙を裏返しで配るので、試験開始の合図で表にして、3分間自分一人でそのテーマについて考えて、次の20分でディスカッションを行なってください。最後に発表の必要はありませんが、結論を出すかどうかは自由です」

といった内容で説明を受けました。

てっきり、最後の発表まであると思っていたので、発表者になりたくなかった私からしたら好都合でした。

また、メンバーの名前は明かされず、私含めた6人が①、②、③、④、⑤、⑥と数字を割り当てられ、メンバーを呼ぶ際はこの数字で表すよう、説明を受けました。

試験開始の時間となり、問題用紙を表にして、書いてあるテーマを確認しました。

何がテーマであったかについては、特定につながるので、残念ながらここでは書けませんが、ご容赦ください…(色んな自治体の採用ページに昨年の出題例が載っており、すぐ特定ができてしまうので)

内容を確認して、特に事前によく調べていたテーマではなかったので、「これは苦しいな…」と思いましたが、やるしかないので、自分の発言ができるように3分の間で発言できそうなアイデアを紙に書き殴りました

一通り書き殴った後に、話の流れが変わったときも瞬時に反応できるように、アイデアを分類分けする一言ワードも急いで隣に書いていきました。

そうしていると、あっという間に3分へ経過し、試験官からグループディスカッションスタートの合図が送られました。

グループメンバーについて

ここでグループメンバーをわかりやすくネーミングしておきます。

①もう公務員クン・・・既に公務員かと思うくらい落ち着いていて、話す内容も立派で、一番優秀でした。

②都会の女サン・・・初めに自分が現在ある都市(都会)に住んでいることを発言したため、そのイメージで定着してしまいました。器用に振舞っていましたが、冷静さも伺え、実際は我が強そうに感じました。

③小馬鹿クン・・・一番若そうに見えましたが、発言する際に人を小馬鹿にするような笑みを浮かべるのが印象に残りました。猫背で、確か一時的に足も組んでいたと思います。

④生真面目オジサン・・・一番年上(40歳手前?)に見えて、真面目そうですが話し下手なようで、笑顔もぎこちないのが印象的でした。

⑤勉強家クン・・・テーマに関する知識を色々知っていて、グループ内で一番事前勉強してそうであり、色んなビジネスワードも出してきました。話し方も物腰柔らかく、人生経験豊富な面が垣間見えました。

このメンバーでグループディスカッションを受けましたが、なぜか試験後もメンバーの印象は鮮明に覚えています。

いよいよ試験開始

試験が開始され、とりあえず皆が顔を合わせて「「よろしくお願いします」」と挨拶をします。

この一瞬の挨拶でもお互いの人となりを探ろうという気配が窺えます。

その後、「誰が最初に口火を切るか…もし誰もいなかったら自分が司会をしようか…」と考えていると、2秒くらいの沈黙後に、①もう公務員クンが、

「最初に役回りを決めましょうか(同意を求める目配せ)?司会をやりたい方はいらっしゃいますか?」

スムーズに発言します。

皆が目を合わせ、②都会の女サンが「それでは①さんに…(笑)」と言い、皆もそれに同調し、①も満更でもないように受け入れました。

この時点で①と②がこの場をリードする雰囲気が出来上がり、多少の焦りを感じました。

「それでは、どなたからでも意見があれば発言下さい」と①が言い、ディスカッションがスタートしました。

一番最初に発言した方が、話の流れもないので自由に発言できますし、重複したことを発言するリスクも無いので有利です。

しかし皆がそれをわかっているし、私は先陣を切っていくようなタイプではないので、黙っていると、すぐに他のメンバーが発言を始めていきました。

それぞれの発言後は、皆が自己アピールのためか「〜さんの仰る通り…」や「確かにその問題は…」などと発言して自分の次の発言に繋げたり、たまに同時に発言してしまったりすると、「あっ、すいません(笑)お先にどうぞ」「いえいえ、〜さんからどうぞ(笑)」といった具合に、茶番劇のようなやり取りが進みます。

皆が「我こそは合格してやる」という闘志を燃やしつつ、それが見えてしまわないよう、譲り合う姿勢を見せながらも、自分の発言の機会を虎視眈々と伺っている様子が伺えました。

もちろん私も何も発言しなければ落とされるし、一次試験の合格者30人中、25位であったことが試験前日の試験結果開示でわかっていたので、同じように良い評価を狙って発言の機会を伺っていました。

先ほどの①と②は、抜群に良いアイデアを出すというわけではないですが、自分の考えを論理的に話すので、きっと良い評価が下るだろうと予想しました。

その様を見ても、やはりグループディスカッションは「話す内容」よりも「話し方」が評価される試験だと痛感します。

前の記事でも書きましたが、行政素人の受験者に優れたアイデアを求められている訳ではないので、アイデアなんてほとんどどうでもよく、ディスカッションでの振る舞いが評価されるのです。

ゆえに、①②のような自分の意見を自信を持った素ぶりで、かつ論理的に発言できて、他人の意見も決して否定せずに、自分の次の話に繋げられる器用なタイプが最も評価されるだろうと思いました。

一方で、③の小馬鹿クンも、おそらく頭は良いのか、しっかりした発言はするものの、ネーミングの通り、人の話を聞くときも嘲笑っているような苦笑いをしており、心の中で「(いやいや、それは無いだろう…(笑)」とでも思っているように見えました。

また、ディスカッション中にいつもの癖か、足を組むこともあったので、これは試験官から表情や仕草で低い評価を受けるだろうと思いました。

私が試験官でも、「この人が部下になったら嫌だろうな」と思うはずでした。

もう一人の④生真面目オジサンも、あまり会話慣れしていないのか、自分の発言をするときは「この人ちょっと無理してるのかな?」と思うくらい、表情がぎこちなかったです。

序盤は頑張って発言していたものの、終盤は本来の自分が出てきたのか、発言が少なめになってしまって、挙げ句の果てに終盤に①から「④さんはどう思いますか?」と唯一聞かれており、明らかに気を遣われたことが明白でした。(①が④を落とすために作為的にそれをやったのであれば器用すぎます…)

そして終盤なので巻き返そうと思ったのか、まとまりのない話を長めにしてしまうことになり、私の目から見ても「ちょっとこれは厳しいかな…」と思うほどでした。

最後に⑤の勉強家クンは、かなり事前に地方行政ネタについて調べてきたようで、「他所の自治体の事業例」や「国の施策」などの話を出して、発言していました。

これには私含めて他のメンバーも「そういった施策があるんですね」と素直に感心しており、勉強家な面が滲み出ていたので、その点は試験官からも評価が高いだろうと思いました。

また、民間の事業例として専門用語も出し、自分の考えもゆっくりではありながら、的確に語っていたので、かなり手強い相手だと思いました。

自分のキャラクター設定

一方の私はというと、自分の発言の前に①②⑤が立派に話す姿を見ていたので、焦っていましたが、「まともな事を言おうとしても、彼らには勝てないな」と思いました。

何か自分の個性が出せることはないかと必死に考えていたときに、①②⑤が持論を語る時に表情が真顔になることと、③と④の表情のぎこちなさに気づいて、

「よし、この中で一番人当たりが良さそうな人になろう!」

と決め込みました。(文字に起こすと間抜けに見えますね…)

もちろん、グループディスカッションの評価の中心となる持論語りはしっかり行うことを心がけますが、語る際には明るめ、かつ少し大きめな声を心がけました。

また、会話の中で、「ちょっと極端すぎる例かもしれませんが…(笑)」といった具合に、少し行き過ぎた例を出しつつ、できるだけ笑顔で話すなどして、友好的なキャラクターになるよう努めました。

さらに、人が話すときの自分の姿勢も評価されるだろうと思い、話す人の目をしっかりと見つめて、頷きながら聞くことも徹底しました。

もちろん、「試験だから無理して頑張っている」という感じを出してしまってはお終いなので、常に自分の姿を客観視することも意識したつもりです。

そうするだけでも、「前向き」や「人当たりが良い」といったポジティブな印象を試験官に与えられているのではないかと信じていました。

また、他のメンバーへの自己紹介は無かったですが、試験官には私がメーカー勤務だということがわかっていたので、情報端末を活用する少し奇抜なアイデアを提案して、他の利用者からの賛同を何とか得ることができました。

その時の自分を振り返ると「①②ほど話が上手く、論理的な発言ができるタイプではないが、グループの中で話しやすいムードを作りつつ、独自のアイデアも発言出来る人」という評価くらいにはなったんじゃないかとは思います。(過大評価かもしれませんが、一応試験には合格しましたので…)

そして自分が試験官になったつもりで、メンバー内で優劣ランクをつけるとすると、①→②→⑤もしくは私→③→④かと思っています。

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試験結果について

試験が終わり、私は無事に試験に合格して、晴れて新規採用職員として新卒の採用者数と同じく4月の辞令交付式に参加しました。(民間経験者枠の採用者も新卒の採用者と一緒に式に出席しました)

そのときに初めて同じ試験を受けて合格した同期(かつてのライバルたち)に会いましたが、そこには⑤の姿がありました

グループディスカッション試験で同じだったことはお互い覚えており、そのときの心境を語り合い、お互い合格したことを祝福し合いました。

しかし、絶対受かっていると思っていた①と②の姿が見えなかったので、それについて話すと、どうやら彼も同じことを思っていたらしく、「おそらく、ここよりレベルが上の自治体に受かって、そっちへ行ったんだろう」という結論に落ち着きました、

やはり、受験者から見ても、グループディスカッションでは「この人は受かるだろう」と感じる人が明白のようです。

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終わりに

前の記事では、私が考えるグループディスカッションの評価ポイントや心構えについてまとめ、今回の記事では自分の体験談をまとめました。

グループディスカッションは筆記試験や小論文試験と異なり、他者とのコミュニケーションの中での振る舞いを評価されるという点で、素の自分が出る試験なので、なかなか対策が取りづらいと思います。

しかし、そんな中でも評価されるポイントの事前把握や、前もっての下準備(情報収集)をしているだけでも、結果は変わってくると思います。

私のように公務員学校などに通ってない人は、ディスカッションの実践もすることができないので、私の体験談を少しでも参考にしていただき、自分に最適な振る舞いで高評価を得てもらえたらと思います。

以下では対策を紹介しています。

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