公務員は定時帰り?民間経験者が見た労働環境の違い

公務員
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民間企業から公務員に転職を望む理由は何でしょうか?

ワークライフバランス労働環境・条件の良さを挙げる方も多いと思います。

私の一番の転職理由は「故郷へのUターン」でしたが、2番目は上記の理由でした。

そして実際に公務員になり、その違いに驚かされたことが多々あったので、今回は以前の職場環境と今の職場環境を比較したいと思います。

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元勤務先の労働環境・条件

私は某大手メーカーに勤めていましたが、労働環境は良い方では無かったと思います。(もっとブラックな職場はたくさんあるでしょうが)

残業

当時私は、自動車メーカー向け製品の価格決定の仕事をしていましたが、BtoB製品で、お客さんからひっきりなしに見積もり依頼が来ました。

自動車メーカーはコストに非常に厳しく、一度回答して受注することはまずなく、一つの製品で細かい条件など変えて10回以上見積もりを依頼されることはざらです。

それで受注すれば良いですが、ほとんど受注できずに骨折り損で終わります。

さらに価格決定は担当レベルで判断はできず、部長の判断が必要で、部長の時間が空くまで残業することもありました。

また見積もりも特別なソフトがあるわけでもなく、未だに細かいエクセル表で行われており、計算式が間違っていないか、セル一つ一つを確認するのに多大な時間を費やすこともありました。

そんな風にしてほぼ毎日残業して、ひと月の残業時間は平均して30〜40時間だったと思います。

休日出勤

担当レベルでは無かったですが、管理職は必ず土曜日出勤が行われていました。

管理職になると、平日は社内の報告会や色んな打ち合わせの連続でほとんど席にいない方もいました。

席にいたら誰かしらに捕まるので、「自分の仕事ができるのは土曜日くらい」と言う管理職もいましたし、パソコンを持ち帰って日曜に仕事するのもざらでした。

また多くの管理職が、実家は遠くにあって、職場(田舎の工場)の真横にある寮住まいでした。

ゆえに、正月・GW・お盆の長期連休を除いては、四六時中、仕事のことを考えていることになります。

管理職になる夢はありましたが、そんな環境を目の当たりにすると、これが理想的な社会人の姿なのか?と考えることが多々ありました。

業務システム

円滑に仕事を行う上で、業務システムは重要です。

私の担当業務であった「見積もり」については、複雑な仕事であったのに関わらず、専用のソフトがあるわけでなく、かなり細かいエクセル表が活用されていました。

それが原因でミスも起こりましたし、ミスを無くす作業にも多くの時間が割かれました。

他の会社ではきっと立派なソフトがあるのだろうと思ったし、社内でその指摘をする人もいましたが、一度も聞き入れられることはありませんでした。

皆、今ある仕事を捌くのに手一杯で、根本的問題を解決する時間すらないといった状況です。

また、顧客から問い合わせがあった時に、どこに問い合わせすべきかの組織割も整理できておらず、仕事の押し付け合いで着手までに時間がかかることも多々ありました。

リソース

以前の会社は、経営不振でリストラもあり、現場では常に人が足りていない状況でした。

人が減っても取ってくる仕事を減らすわけでもなく、業績回復のために余計に増やそうとしますが、中途半端な対応になってますます仕事を失っていました。

「集中と選択?そんなこと考える暇あったら働け!」

といった雰囲気でした。

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公務員の労働環境・条件

それでは元勤務先の民間企業と公務員になってからの労働環境を比較してみます。

残業

民間企業と異なり、直接的な顧客がいないため(住民と直接関わらない部署のため)、急な仕事が入ることは滅多にありません

基本的に前年と同じことを同じ手順で行うことが使命であり、外的要因(国の動きや議会からの要請など)がない限りは、変化を起こさないことが仕事の原則になっています。

ゆえに、突発的なことが起こりにくく、忙しくなるタイミングも予測しやすく、前もって準備することも可能なので、急な残業はます無いです。

もう1月になりますが、今年度の私の通算残業時間は50時間程(計10ヶ月間)だと思います。

前の勤務先では、下手したら1ヶ月で達成できる時間です。

その分、残業代が減って年収も下がりましたが、以前よりは精神的に健康な生活を送れています。

「納期」というプレッシャーも無いのが大きいです。

休日出勤

基本的に管理職の休日出勤はほぼありません

たまに地域のイベントがあると休日出勤せざるを得ない場合がありますが、滅多にないです。

個人情報保護の観点から、職場のPCを外部に持ち出すことが厳しく制限されているので、持ち帰って仕事することも無いです。

前の職場と比べると、管理職は土日しっかり休みを取っており、地元就職で単身赴任の人も少ないので、休日は家族とゆっくり過ごせている人が多いようです。

かつての私はこんな世界があることを知りもしませんでした。

業務システム

前の会社では見積もるのが仕事でしたが、今は見積もりを取るのが仕事です。

ゆえに難しい判断も伴わず、競争入札では基本的に一番安い見積もりを出したところを採用するので楽です。

また、外部から問い合わせがあった際に、どの部署に問い合わせるべきかも明確になっているし、問い合わせ処理担当の人間もいるので、仕事の押し付け合いもありません

私の部署は住民からの問い合わせもほぼなく、大半が別の自治体からの問い合わせであり、イレギュラーな問い合わせも無いので、回答に苦労することもありません。

ただ、唯一の欠点は、公務員は何かアクション(依頼、回答、案内など)を起こす際には、必ず決裁文書を起案して、決裁を取る必要があることです。

また、ミスも許されないので、「てにをは」から何から細かくチェックして決裁文書を作る必要があります。

正直、「こんなしょうもない問い合わせに、何枚も根拠資料をつけて決裁を取る必要があるのか」「民間だったらスピード感が無さすぎてやっていけないだろう」と思うくらい、丁寧です。

ズボラな性格の人は合ってないもしれません。

リソース

経営不振でリストラが起こることもないので、急に人が減ったことで激務に追われることはありません。

一通り、別の部署の雰囲気も見ましたが、定時ぴったりに帰る人も多く、業務量が異常に偏っている部署も少なそうなので、適宜リソースの入れ替えは行われており、バランスが取れていると思います。

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まとめ

ここでもう一度、以前の職場と今の職場をまとめます。

以前の職場(某大手メーカー)

良かった点

  • 給料が高い(残業が多いので)
  • 仕事の自由度が高い(個性を生かしたクリエイティブな仕事ができる)

悪かった点

  • 残業が多い(ほぼ毎日)
  • 管理職になると休日出勤がある
  • 業務システムに無駄が多く、改善もされない
  • 経営不振でリソースの余裕がないが仕事は増える

今の職場(某地方自治体)

良かった点

  • 残業が少ない
  • 休日出勤はたまにあるくらい
  • リストラの問題は無く、リソースも比較的安定
  • ルーチン業務が多く、難しい判断をする機会も少ないので悩むことが少ない

悪かった点

  • 給料が低い(残業がないので稼げない)
  • ルーチン業務で退屈する(自分の個性を活かすことができない)

以上がまとめですが、以前の会社で最も嫌だったのは、「精神的なストレス」だったと思います。

仕事量が多いだけなら良いですが、無駄なシステムが改善されずに、新しい仕事が次々と降ってきて、それに皆が追いつかずに会社の業績も回復しない状況に嫌気が指しました。

基本的に顧客の言うことは絶対なので、納期は必ず守る必要があり、そのために社内の部署に問い合わせしても、「余裕がないから無理」「今やってる仕事無視していいの?」等と言われ、マネジメント側もそれを改善しようとしませんでした。

とは言っても納期は絶対なので、頭を下げて協力してもらう等して対処していましたが、毎日納期のことで頭がいっぱいでした。

土日も翌週の納期のことをふと考え、日曜の夕方になると頭が重くなることもしばしばでした。

そんな世界から抜け出して、公務員に転職し、まるで正反対の世界にいることは今でも信じられません。

前の勤務先の同僚にも、「こんな世界があるんだよ!」と言いふらしているくらいです。

公務員転職を検討されている方は、一度、私のケースを見てみて、「自分も公務員の方が向いてそう」と思ったら、行動してみると良いと思います。

最後に言うのも卑怯ですが、公務員といっても色んな部署があって、今の私のような恵まれた労働環境が全てではないので、あくまで一例として参考にしてください。

今後も民間と公務員を比較したトピックを紹介したいと思います。

コメント

  1. t-suzuki75 より:

    こんにちは。
    アメブロから拝見させて頂いています。
    民間企業の精神的ストレスは全く同感です。
    今の会社はもっとブラックですが…
    今は地元の隣町の公務員試験を受験しようと考えています。
    質問ですが、関係の無い市で合格されている方はいますか?

  2. nanone523 より:

    コメントありがとうございます。
    割と大手のとこでしたので、労働条件や福利厚生は充実していましたが、斜陽の事業を行なっている部署だったので、かなり苦しい思いをしました。しかし、仰る通り、もっと過酷な環境はあると思います。
    ご質問の件、実は私は市町村ではなく都道府県の職員として働いています。ですが、出身都道府県の隣です。そして私の同期の半数は出身地と異なりますので、関係のない地域でも問題ないと思います。
    私の場合は大学の所在地が今働いている都道府県だったので、所縁があるといえばありました。ちなみに面接でなぜ出身地の自治体を受けないの?とは質問されることは無かったです。もし質問が来た時に答えられるよう準備は必要と思います。

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