公務員の海外勤務について(民間転職者は海外駐在の可能性が高い?)

仕事内容
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”公務員”と聞くと、海外勤務とは無縁なイメージがあるでしょう。

私もその一人で、大学で就職活動をしていた頃は、「民間企業でグローバルに働きたい」と考えて、大手のメーカーに就職しました。

その期待とは裏腹に、結局その企業では海外勤務を実現できず、その後、色々あって地元の都道府県庁に転職しました。

しかし、なんと公務員になってから海外勤務を命じられました。

この記事では、そんな私の実体験をもとに公務員の海外勤務の全貌を紹介します。

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地方公務員の海外勤務先

地方公務員の海外勤務先としては、大きく3つあります。

私はその内の1つで海外赴任を経験しましたが、それぞれ解説していきます。

地方自治体の海外事務所

一番スタンダードなものは、地方自治体の持つ海外事務所に派遣されて働くことです。

知らない人も多いですが、意外にも海外に独自事務所を持っている地方自治体は少なくありません。

試しに「自治体名+海外事務所」でGoogle検索すると出てくるので、興味がある方は調べて下さい。

仕事内容

地方自治体の海外事務所に派遣された場合、以下のような業務を行います。

地元企業の海外進出支援
・海外の自治体との姉妹交流や学校との交流支援
・地元の物産等のPRや販路開拓
・地元へのインバウンド促進支援
・自治体の訪問団(首長や議員から構成されるもの)のアテンド業務
・上記に関する現地の情報収集など

派遣先国

派遣される国については、自治体がどこに事務所を構えているかで異なります。

日本とビジネス的に繋がりが強い中国・韓国・東南アジア圏に事務所を構えている自治体が多いです。

以前はアメリカやヨーロッパにも事務所があったようですが、最近は費用対効果を考慮して事務所を閉鎖し、現地企業に業務委託している傾向のようです。

派遣期間・役職

駐在機関については、私の自治体(都道府県庁)では平均2~3年間駐在するケースが多いです。

役職は、海外事務所のトップ(所長)2番手(次長など)として2名が派遣される場合や、トップ1名だけで派遣される場合もあります。

また海外事務所では、現地で採用された職員も働いており、日本語ができる方を雇うケースがほとんどです。

派遣職員はどう選ばれるのか?

私の自治体では、毎年、年末になると人事調書が配られて、希望配属先を書いて提出します。

その際の希望配属先として海外事務所が選択可能なため、そこで記入して、選ばれることもあります。

一方で、自分が希望していなくても抜擢されることもあります。

私の自治体では、民間企業から転職した方が駐在員に選ばれているケースが多いです。

その理由は「海外事務所では現地の企業との付き合いも多くなるため、企業勤務を経験したことがある人が重宝される」と聞きました。

また派遣される職員の年齢は30代~40代が多いです。

20代の若手職員や50代の大ベテラン職員が派遣されるケースはまずないです。

海外事務所の所長ともなると、現地企業の重役などとの付き合いもあるので、ある程度の職歴がある人でないと務まらないようです。

外務省への派遣

2つ目の海外勤務先として、外務省があります。

地方自治体では、職員育成や国との連携強化のため、国の省庁機関へ職員を派遣しているところも多いです。

派遣先は総務省・国土交通省・厚生労働省など様々ですが、外務省に派遣された場合、1年間は日本の外務省で働いた上で、翌年から海外の在外公館(大使館や総領事館など)に派遣されることがあります。

仕事内容

在外公館での業務は、在留届(日本人が海外に行った際に届け出るもの)やビザ発給関係の業務、在外日本人の生活支援関連などです。

また自治体が海外を訪問した際の支援や、イベントの運営など行うこともあり、基本的には実際に在外公館にいる外務省職員の一員として働くことになります。

派遣先国

派遣先の国は、外務省の判断次第です。

私が聞いた事例では、中国・インド・東南アジアに派遣された職員がいました。

省庁に勤務している知り合いの噂では、皆が行きたがる先進国は外務省の職員が派遣され、自治体からの派遣職員は発展途上国に送られがちとの噂でした。

派遣期間

派遣期間は、まず日本の外務省で1年間働き、翌年から海外の在外公館に2年間派遣されるようです。

派遣職員はどう選ばれるのか?

私の自治体では、毎年末に翌年度の希望配属先を人事課へ提出する際に、その案内の中で公募として省庁派遣希望職員を募っています。

その際の人事調書に「省庁派遣希望」と記載し、その上で人事担当に選ばれるかどうかで決まります。

ちなみに、国の省庁に派遣される職員は優秀な人が多いようです。

省庁に勤務する知り合いも、自治体からの派遣職員は優秀な人が多いと言っていました。

自治体としても国に職員を送る以上は、胸を張って送り出せる職員を選ぶのでしょう。

そのため、もし選ばれたければ、日頃から真摯に業務に取り組んで評価を得ておく必要があります。

また省庁に派遣されるのは、20代~30代前半の比較的若い職員が多い気がします。

そして省庁の中で外務省に派遣される職員は、必ずしも外国語が堪能な人が選ばれるわけではないです。

③政府系外部機関への派遣

3つ目の海外勤務先は、政府系外部機関への派遣があります。

具体的な政府系外部機関としては、JETRO(経済産業省管轄)・JNTO(国土交通省管轄)・JF(外務省管轄)・その他国際交流団体(公益財団法人や一般財団法人など)などです。

上記機関は、プロパーの職員や国からの派遣職員で運営されていますが、自治体からの職員派遣を受け入れています。

そしていずれも海外事務所を持っているので、そこに自治体職員が派遣されることがあります。

仕事内容

仕事内容は派遣先の機関次第ですが、上記の具体名を列挙した機関の仕事内容はざっくりと以下のとおりです。

JETRO・・・日本企業の海外進出・輸出・投資などを促進する業務
JNTO・・・海外から日本へのインバウンドを促進する業務
JF・・・日本と海外の文化交流を促進する業務

派遣先国

どの機関に配属されるか次第ですが、上記の機関は先進国から発展途上国まで、世界各地に事務所を持っています。

自治体の海外事務所の所在国のバリエーションよりは多いため、派遣される国の種類は多いです。

私が聞いた事例では、やはり中国や東南アジアが多いですが、オーストラリアに派遣されたという事例もありました。

派遣期間

海外派遣期間は約2年が多いようです。

外務省派遣と同様、海外派遣前に日本で働く期間がある団体も多いようです。

派遣職員はどう選ばれるのか?

これも外務省派遣と同様に、自治体で職員に公募を出していることがあります。

途切れることなく上記機関に職員を派遣している自治体も存在するため、そうした自治体は約2年ごとに職員に公募を出していることになります。

また、海外への取り組みに熱心な自治体では、上記の複数機関に職員を派遣しているところもあり、そうした自治体であれば選ばれる可能性は高まります。

ただ、自治体によっては公募の際に英語の試験や面接などを行うところもあるようです。

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私がどうやって海外勤務を実現したか?

私は上記最後の政府系外部機関への派遣職員として、海外勤務を実現しました。

私は入庁して以降、「できれば海外赴任したい」と考えていたので、人事調書で第一希望部署を”海外事務所”とずっと書き続けていました。

すると1月に急に上司から呼び出され、「海外勤務を希望しているんだよね?」と聞かれて、派遣の話が進んでいきました。

ちなみに私が派遣された政府系外部機関では、1年間は日本の事務所で勤務をして、翌年から計2年間を海外勤務するという形でした。

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公務員で海外駐在を実現させるには?

以上が地方公務員の海外勤務の方法です。

公務員で海外勤務したいという方は参考にしていただきたいのですが、公務員の海外勤務は決して選択肢が多いわけではないのでご注意ください。

まずは自分が働きたい「地方自治体名」+「海外事務所」でネット検索してみて、海外事務所があるかを確認することをお勧めします。

もし海外事務所を持っていなくても、外務省派遣やその他政府系外部機関派遣を行っている自治体もありますが、必ずしも行っているとは限らず、尚且つ、希望者が多ければ選ばれない可能性もあるので注意が必要です。

しかし私の経験上では、地方自治体では海外勤務を希望する人は少ないです。

私が民間企業に勤めていたときは、同期のほとんどが海外勤務志望で、ポストが空かずに実現することができませんでした。

しかし公務員に転職して同僚と「海外勤務したいよね」と言っても、「私は日本でいいわ」と返す同僚も多かったです。

そもそも地元就職を希望して地方公務員になる人も多いので、当たり前かもしれません。

そうした意味では、公務員の海外勤務は希望すれば実現する可能性が高いかもしれません。

実際に公務員として海外勤務したことのある私の体験談を以下の記事にもまとめていますので、ご参考ください。

 

↓海外勤務の公務員の給料について

↓公務員として海外勤務して良かったこと

コメント

  1. しろねこ より:

    はじめまして。
    わたしも同じく、都道府県の社会人採用試験を受けて合格した者です。
    受験のときからこちらのブログは拝見して、参考にさせていただきました。
    無事合格することができましたが、勉強に対する姿勢とか、合格発表を見るときの気持ちとか共感しすぎてやばかったです(笑)
    入庁後のことなども、貴重な情報をありがとうございます。
    大変参考になります。

    • nanone41 より:

      コメントありがとうございます。
      このブログも人のためになっていると執筆するモチベーションになります。
      また合格おめでとうございます。
      きっとしろねこ様も倍率の高い中で合格を勝ち取ったことかと思いますので、行政の世界でご活躍されることを期待しております。
      転職者同士、過去のキャリアを誇りにがんばりましょう!

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