公務員の人事異動はいつ?発表はどんな感じで行われる?

人事
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地方公務員には定期的な人事異動があります。

現職公務員の方は、毎年3月になると人事異動発表にソワソワする方もいるでしょう。

この記事では、元民間企業勤務、現在は都道府県庁職員の私が、地方公務員の人事異動について紹介します。

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地方公務員の定期的な部署異動

3~5年ごとの部署異動

まず地方公務員の異動についてですが、だいたい3~5年ごとに異動があります。

年度初めの4月1日から、本庁内他部署・出先機関・派遣機関などに所属が変わります。

同じ部署に1~2年しかおらずに異動になることは稀です。

そうした場合は、よっぽど別の部署から必要とされたというポジティブな理由か、病気・人間関係・問題を起こしたなどのネガティブな理由でしょう。

異動先は予測不可

人事異動先については、ほぼ予測できません。

なぜなら地方自治体には多種多様な部署が存在するためです。

例えば都道府県庁であれば、公務員のイメージから連想される福祉・教育・災害関連の部署や、農業・漁業・林業といった産業関連部署のほか、広報・企画・観光などの華がありそうな部署などピンキリです。

未だに何をしているのかわからない部署も半分以上存在するほどです。

そのため、国際課⇒医療課、災害対策課⇒物産課というように全く畑違いの部署に異動になることも多いです。

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人事異動発表のタイミング

まず異動の前に「内示」というものがあり、そこで次の所属先を発表されます。

庁内異動の場合

庁内(つまり同じ建物の中)で部署異動するだけの場合、私の自治体では異動の1週間前に内示が出ます。

通常、4月1日異動のため、その1週間前である3月25日頃が多いです。

その日が近くなると本庁内がそわそわし始め、

「3年目だからそろそろ異動かな」
「〇〇課にだけは行きたくないわ~」
「〇〇さんは絶対異動だろうね」

といった会話が職場で飛び交います。

内示の日になると、該当者が課長級から一人ずつ別室に呼び出され、次の異動先を教わります。

そのときは自分が呼ばれるかどうかドキドキです。

ちなみに内示の内容については異議申し立ても可能なようですが、組織の命令として受け入れる方がほとんどでしょう。

内示の日の職場では、異動の話で持ちきりになり、いつもより色んな職員が職場を出入りして、「〇〇課になったよ~!」と知り合いと話す人や、「4月からこちらに異動となりましたので、よろしくお願いします」と挨拶に来る人などが増えます。

また情報通も現れて、「△△課長は□□課に異動になったらしい」「××さんがうちの課に来るらしい」などと情報交換も行われます。

私が民間企業にいたときは、部署異動自体が滅多になかったため、この年度末の光景にはカルチャーショックを受けました。

外部団体への出向の場合

全員が3月後半に内示を受けるわけでなく、それより前に内示を受ける人もいます。

内示の前の発表なので、”内々示(ないないじ)”と呼ばれます。

内々示を受けるケースの一つは、遠方の職場に異動となるときです。

例えば、本庁と離れた外郭団体(税務署・保健所など)や、他県にある事務所(〇〇県東京事務所など)、または国(官公庁・独立行政法人など)に出向となるときです。

その場合、異動日の4月1日の2週間~1か月前などに発表されます。

これは、異動により引っ越しや子供の転校などの準備が必要となるからです。

さすがに異動日1週間前に、

「来週から県外の職場になるけどよろしくね」

と言われても無理な話なので、当然のことでしょう。

海外赴任の場合

またさらに早く内示が出るのは、海外への異動になる場合です。

以下記事のとおり、地方公務員でも海外勤務のチャンスはあります。

その場合は1か月もしくはそれ以上前の早い段階で特別に内々示を受けます。

海外赴任となると国内移動より大変で、ビザ取得や家財整理などもあります。

家族を連れて行く場合は、配偶者の仕事継続や子供の学校などにも影響します。

ちなみに、内々示よりもっと前段階の打診として、上司から

「来年度に〇〇(国名)の事務所で働くことに興味はあるか?」

などと聞かれることがあります。

基本的に公務員で海外勤務願望を持っている人は少ないです。

そのため、内々示で上司から「来年から〇〇〇(国名)の事務所に異動です」と言われても、「考えさせてください」「家族と相談します」と答える職員がほとんどでしょう。

その場合は職員の答えを待つ必要があり、その結果「やっぱり行けません」と言われた場合、次の候補者探しが始まることになります。

そのため海外異動の場合、かなり早い段階で打診が行われ、内々示の時点で海外派遣がわかっているケースがほとんどです。

私は地方公務員として海外勤務を経験しましたが、そのときの打診は3か月前(12月頃)、内々示は2か月前(1月頃)、内示は1週間前(3月末)に行われました。

打診の段階でほぼ確定しているようなので、「別に3回も発表する必要ないのでは?」と思いましたが、形式上行わなければならないそうです(公務員らしいです)。

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異動前・異動後にすること

異動前にすること

定期的に部署異動がある公務員ですが、異動前にやることもはっきりしています。

①引継書の更新
②異動先への挨拶(しない人もいる)
③デスクの整理(中身を空っぽに)
④(歓)送迎会への参加

①の引継ぎ書は、自分の異動後に来る別の所員へ仕事を受け継ぐために作成するものです。

公務員は必ず定期異動があるため、引継書自体、代々受け継がれているもののため、一から作成するのではなく、内容を更新する作業になります。

②の次の部署への挨拶は、義務ではありませんが、やっていた方が事前にメンバーや雰囲気がわかるので、自分のために行う人も多いです。

③のデスクの整理は、異動のためにデスクごと引っ越すわけではないので、デスクから自分の荷物を取り出し、次の部署のデスクに持っていきます。

④の送迎会については、公務員は定期異動が必ずあるため、ほとんどの部署で行われます。

異動後にすること

次に異動後にすることは以下のとおりです。

①部署での挨拶(一斉に行われることも)
②前任者から引継ぎ&後任者への引継ぎ
③歓迎会

①の部署での挨拶は、部署に新たに配属された職員が皆の前に立ち、一斉に挨拶を行うことも多いです。

挨拶といっても、自分の名前と前の部署名を紹介する程度のものです。

②の引継ぎは、前任者が自分の部署に来てくれて、基本はマンツーマンで引継書を確認しながら業務を教わります。

もちろん、自分自身も元の部署に行って、後任者への業務を引き継ぎます。

そのため、4月初旬は至る所で引継ぎ作業が行われるので、居室内の空間に新旧担当者が入り混じることになり、少し賑やかな雰囲気になります。

③の歓迎会については、送別会同様に行われます。

部署によって3月に送迎会と4月に歓迎会と別々に行うこともあれば、4月に”歓送迎会”として同時に行ってしまう場合もあります。

定期異動のメリット・デメリット

私は公務員になる前に民間企業で勤めていましたが、定期異動はありませんでした。

公務員になって定期異動を経験すると、メリット・デメリットに気付きました。

メリット デメリット
・簡単な仕事が多い

・苦手な仕事をずっとやらなくてよい

・業者ともドライな関係を維持できる

・人間関係をリセットできる

・専門スキルが身に付かない

・全然興味のない仕事をさせられる

・コネを得られない

・深い人間関係を築けない

1つ目に、定期異動が前提とされているので、高度な業務が少ないです。(その反面、専門スキルは身に付きません)

2つ目に、約3年で異動になるので、苦手や嫌だと思う仕事も、「あと数年耐えれば部署が変わって離れられる」と思って安心することができます。(反面、好きな仕事も数年で変えられてしまいます)

3つ目に、同じ部署での滞在期間が決められているので、外部の関係業者ともドライに付き合うことができます。(公務員の御法度である業者との癒着を回避するためのものですが、反面、転職のコネは作りにくいです)

4つ目に、苦手な同僚がいても数年経てば異動になるか、自分自身が異動になるので、人間関係に苦労が少ないです。(反面、深い付き合いは難しくなります)

より細かい民間企業と公務員の違いについては、以下の記事も参考ください。

おわりに

以上、地方公務員の人事異動について紹介しました。

公務員は定期的な異動が必ずあり、そこは民間企業と大きく異なる部分です。

私は民間企業も公務員も両方経験しましたが、定期異動のある公務員の方が気に入っています。

なぜなら、性格的に「飽きっぽい」「色んな仕事をして知識を増やしたい」「職場の人とそこまで深い仲になりたくない」という自分にぴったり合っていたからです。

その点は人によって好き嫌いがあるでしょうが、ぜひ参考いただければと思います。

 

ちなみに私の異動先については以下記事にもまとめています。

 

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