【謎?】地域国際化協会と地方自治体の関わり(公務員?天下り?)

仕事内容
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地方自治体の国際業務において、実は「地域国際化協会」の存在は欠かせません。

この記事では、「公務員になって国際的な業務に携わりたい」という方向けに、地域国際化協会と地方自治体の関わりについてご紹介します。

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地域国際化協会とは?

「〇〇(地域名)国際交流協会」という組織名を目にしたことや、耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか?

もし興味のある方は、「自分の地域名」+「国際交流協会」で検索するとすぐにヒットするかと思います。

この記事では、そうした組織について、「自治体とどんな関係にあるのか?」「どうやって運営されているのか?」「どんな職員で構成されているのか?」といった内容を紹介したいと思います。

ちなみに私は所属している自治体から「地域国際化協会」に派遣されて、中で勤務していたことがあるため、基本的にはそこで得た情報がベースとなっています。

組織について

総務省によれば、「地域国際化協会」は地方公共団体と民間の中間的な存在であり、より民間レベルの国際交流を行う組織とのことです。

各都道府県、政令指定都市に一つは存在していて、組織名の頭には「一般財団法人」だったり「公益財団法人」が付いています。

「一般財団法人」は一定の財産を有して法人格を与えられた団体で、「公益財団法人」は行政から公益性が認められてお墨付きを得た存在です。

組織運営についてですが、私が派遣されていた公益財団法人では、基本的には地方自治体からの補助金委託金によって運営されていました。

ちなみに公益財団法人でも、公益事業の比率を守れば営利活動を行えるそうですが、私の派遣先の団体ではすべて地方自治体からの資金援助で成り立っていました。

財政部署からは、「自治体の財源に頼らずに、そろそろ収益事業を行って自主性を保つべきだ」との声も上がっていたため、今後は運営方法が変わっていくかもしれません。

業務内容について

基本的には地方自治体における実務的な国際業務を行っています。

具体的には以下のような業務内容です。

①在住外国人の生活支援

②外国人向け日本語教室の実施

③国際交流イベントの開催

④姉妹都市交流の実務運営     etc…

私の地方自治体では、国際化協会に上記業務を行ってもらうために、国際部署から補助金や委託金を支払っていました。

①や②の業務は、在住外国人の生活を支援するための日常的な業務です。

そうした全般的な業務については、自治体から多額の年間補助金を一括で支払われ、団体職員の給与や設備費用などの固定費や消耗品代など、組織運営のために使われていました。

もちろん、自治体の財源から支出されているため、毎年度末に自治体に対して業務成果の報告書を上げる必要があります。

③や④の業務は、日常的な業務ではなく、一定期間に行われる具体的な事業のための業務です。

それらは、自治体から各事業ごとに委託金などの名目で支払われ、年度末にそれぞれ精算が行われていました。

こちらも、事業終了時には各事業ごとに報告書を作成し、委託金を支払った自治体に対してその成果を報告する義務があります。

ちなみに③や④の業務を自治体から国際化協会に委託する際は、いくら国際化協会が地方自治体と民間の中間的な存在といえど、地方自治体とは別組織であるため、自治体内で委託する上での審査(決裁手続き)が行われます。

つまり「なぜその国際化協会に業務を委託するのか?」「別の民間組織ではダメなのか?」という理由を明確にし、その内容もHP上などで発表されます。

正直なところ、我々職員としては委託先を新しい組織に変更するより、例年通り国際化協会に委託した方が手続きも業務の調整も楽なため、必死で上記の理由を考えるのですが、中には「もっともらしいこと言っているけど、実際は別の組織に頼もうと思ったら頼めるよな」と思えるものもあったりしました。

また、事業終了後に自治体へ提出される報告書についても、不十分な報告書の場合は、自治体で承認が下りないこともあるため、あらかじめ国際化協会の担当者が自治体の担当者に報告書の素案を送って、「こんな感じで良いか?」とこっそり担当間で事前調整し、提出してもらうようなこともありました。

職員について

私が派遣されていた組織の職員は、管理職クラスはすべて自治体からの職員で構成されていて、担当クラスはほぼ派遣で働いている方々(ほぼ女性)でした。

派遣で働いている方は業務の性質状、英語が堪能な方が多かったので、私が着任した際は自治体職員との語学力の違いに驚きました。

また中には仕事のスピードが速く、コミュニケーションも上手い職員もいて、私の自治体の職員の仕事の遅さの愚痴を言われることも多々ありました。

基本的に自治体⇒国際化協会に業務を投げているので、「なんで今年は目標値が上がってるの?」「なんで委託金が前年より減少しているの?」というような文句もよく聞きました。

そして管理職クラスは自治体からの派遣職員であるため、そんな文句を聞くたびに、必死に自治体側の理由を説明するなど板挟みになっている方もいれば、完全に国際化協会側の人間となって、自治体側に一緒に文句を言う方もいました。

そして役員クラスになると、自治体のOB(いわゆる天下り)で構成されていました。

私の自治体の国際部署は、色んな業務を国際化協会に委託していたため、国際部署の職員が頻繁に国際化協会を訪問して打ち合わせなどしていました。

中には問題が起きる事業もあり、そういった際に国際部署の管理職が国際化協会の役員に協力依頼や相談を行うことが多々ありましたが、役員が自治体OBであるために頭が上がらず、言いくるめられて帰ってくるなんてケースもありました。

また時には怒鳴り散らして帰らされるシーンも見て、その自治体から派遣されている私としては、いつその火の粉が自分に来るのだろうとヒヤヒヤしていました。

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まとめ

以上が地域国際化協会について、私の経験を踏まえての紹介です。

上記の業務内容のとおり、基本的には自治体の財源で運営され、自治体から委託された事業を代わりに行っている組織が多いと思います(中には賛同者から会費を取ったり、収益事業を行っている団体もありますが)。

そのため、自治体と密接に関係した組織です。

また、自治体職員となり、私のように国際化協会に派遣されることもありますので、「公務員になって国際的な仕事をしたい」という方も覚えておいた方が良いと思います。

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